「かわけんかわけ

 んかわけん」

 唱えてみる。考え

 るような間を置い

 て、ひらりと紙が

 落ちてきた。

 『夢水晶、取り返

 して参りましたで

 す』

 文字を読み終える

 と、色鮮やかなこ

 んぺい糖と一緒に

 、夢水晶が降って

 きた。こんぺい糖

 に見えた物は、カ

 ップルの川流れの

 時、岸に咲いてい

 た小粒の花だった

 。ケータイが無神

 経に鳴る。