ちらりと光るつぶ

 てが一粒、水中に

 吸いこまれていっ

 た。また、ひとつ

 。さらに一粒。空

 を仰ぐと、ふらり

 ふらり光が舞いお

 りてくる。

 「雪」

 吐く息がくもる。

 「かわけーんって

 ば」

 空気を吸いこむと

 、刺すように喉が

 痛んだ。身震いし

 ながら袋から箱を

 だす。寒さで動か

 しにくい指で箱か

 ら出した皿を、岩

 にぶつからないよ

 う慎重に、川へ投

 げる。