河賢みたいだ。 「そうですよね」 「ごめんなさいね」 「いえ、いいんで す」 それから川へ行 った。声がかれる まで、彼の名前を 連呼した。 「クリスマス・イ ヴだよ。顔くらい 見せなさいよね。 プレゼントがある の」 ギシギシと、何 分かおきに鳥が鳴 く。向こう岸の森 を眺め、ぽとんと ため息を落とす。 くぷとら、くぷと ら。不快なさえず りが寂しさを増長 する。