正午過ぎのさらさ らした日射しに目 をすがめ、手ぶら の彼を見る。 「なんか、付き合 わせちゃったみた いですみません」 「いや、僕が勝手 に付き合わせても らっただけだから」 「はぁ」 それ以上続ける言 葉も見つけられず 、愛想笑いしあっ てから、どちらか らともなく足を踏 みだす。口をつぐ んだまま、てくて くてくてく国道沿 いに歩いていく。