ともかは急に彼の 事が好きではなく なった。ぷしゅっ と空気が抜けた様 に。ほんの少し腹 が立って、ひった くるようにして紙 袋を奪った。 「あたしね、浮気 なんてしてなかっ たんだからね。永 遠にさようなら」 にこやかに笑って 観音扉を抜けると 、あずけていた荷 物を受け取って、 さっさと式場をあ とにした。青空が 眩しい。