「あれは……」

  新谷さん。

  見知った顔だっ

 た。学生時代の洋

 二の後輩だ。ゼミ

 もサ

 ークルも違ったの

 で、ともか自身は

 数える程しか話し

 たことなはい。

 「どうって?」

 「彼氏にいいんじ

 ゃない」

 「結構です」

 「何言ってんの」

 堀田さんと田辺さ

 んに、ぎろりと睨

 まれた。

 「ネクタイ渋いし

 、時計は安物って

 感じ。髪型は気ど

 ってなくて、イケ

 てなくて、あんた

 にぴったしって感

 じじゃない」