「妖怪と一緒にい ると、人間は変化 します。わしは実 をいうと……それ を望んでましたで す。あなたが腕だ けになっても、わ しはあなたを好き でいられます」 肺を圧迫される様 な、重たい声。 「でもやめました 。もう終わりにす るつもりでした。 もう会いません」 「え?」 心細げな声があが った。自分のもの とは信じられない くらいに、弱々し い声だった。