「ひたひたした鱗

 、桃色がかった白

 い肌。すべすべと

 水を掻き分ける優

 しい形……小石の

 ような瞳。可愛い

 蛇でした」

  眩しそうに目を

 細め、彼はふっく

 ら息をつく。

 「変化の話は聞き

 ましたですな」

 彼は、じいっとツ

 リーを見あげてい

 る。

 「彼女は皿になり

 ました」

 緑のほっぺを涙が

 伝う。

 「すごくかわいそ

 うなことをしまし

 た」