「あんた河童でし ょ! な、ぎゃ! ぶくぶく、ごぼぉ 。な、なに溺れて るのっ、よ」 「河童って! 失 礼ですぞッ……ぐ ぶぉ」 沈みかけた彼を引 っぱる。 「と、かさん。こ 、れは、水に見え ますが……ぼぐふ っ、水じゃないん です。だからわし も……ぼふぉっ、 溺れます」 川面と水中をいっ たりきたりしなが ら、黄色く艶めい たクチバシをかぱ かぱさせる。