言い終わる前に、

 繋いだ手をひっぱ

 った。

  えいっ。

  のり付けされた

 様にまぶたを閉じ

 、ジャンプする。

 水が得意な河賢の

 存在だけが、頼り

 である。ジャスミ

 ンの香りが、ふわ

 んと鼻先をかすめ

 る。

 本当に安全なのか

 ? 彼の言う事を

 信じて良かったの

 かと、ともかの脳

 裏を不安がかすめ

 た時、空気ででき

 た手に受けとめら

 れた様な感触がし

 て、