「こっちだ!」

 巨大なマグカップ

 が飛んできた。中

 に入った男が、大

 げさな身ぶりで指

 さした方には、い

 つの間にやらごぉ

 ごぉ流れる川がで

 きていた。クリア

 なエメラルドグリ

 ーンの水がざぶん

 ざぶん波打ち、渦

 を巻きながらどこ

 か遠くへ続いてい

 る。群衆は、どっ

 と騒ぎだした。

 「よおジョディ」

 「よおデイブ」

 「まるぼうさん」

 「まるたいくん」