なんですと。目

 を点にしたともか

 から視線をはずし

 て、ロール髪男は

 クスッと笑う。

 「嘘じゃないし、

 からかってるんで

 もないんですよ。

 実際あたしの恋人

 は爪になったり石

 になったりしちゃ

 ったし、他の奴ら

 のこれだって、例

 外なくなにかしら

 変化しましたよ」

 小指をたてて見せ

 、唇を片端だけ持

 ちあげる。

 「まあ、あたしの

 知る限りはなんだ

 けど……ね。信じ

 られないって顔で

 すね」