ともかは上半身を

 引きぎみにして、

浅く首をかしげる。

 「どういうことで

 すか」

 「あたしら妖怪と

 長らく一緒にいた

 りするとね、妖怪

 じゃない生き物は

 変化するらしくっ

 てね。羽がはえた

 り、ツノがはえた

 りするんですよ」

 「え……」

 「そんなのはまあ

 いいほうでしてね

 、皮膚がなくなっ

 たり足が欠けたり

 、耳だけになった

 りするやつもいる

 んですよ。悪くす

 りゃあ、カビにな

 ったりね」