「あなたとみどり

 川のですよ。その

 気はないんで?」

 「あたり前じゃな

 いですかっ」

 真っ赤になって否

 定した。

  河童と結婚なん

 てする訳ない。

 「おやまあ」

 吸い口をうわむけ

 て食卓にひじをつ

 き、彼は片眉をつ

 りあげる。

 「全くその気はな

 いんで?」

 「まったく」

 「それじゃあいけ

 ません」

 紫煙をふいて、ご

 てごてした派手な

 頭を振った。