「そう、ですじゃ 、ね……。わ、し のこ、と、嫌いに 、なり、ましたか ?」 ぶつ切りに問いか けるその瞳は、つ やつやと濡れて、 心底可愛らしい。 とってぬいぐるみ に付けたいぐらい 真ん丸で優しい。 「嫌いになんてな るわけないじゃな い」 怯えを隠すように 微笑んで答えると 、河賢はぴょんぴ ょん跳ねて喜んだ。 「まことで、まこ とでござりますな ?」