好奇心をたたえた

 目をむけてくる者

 も居るからには、

 この事態が見えて

 いない訳ではない

 のだから。ひよこ

 というらしいバク

 の攻撃を、河賢は

 シュッと垂直にジ

 ャンプしてよけ、

 かかと落としをく

 らわせる。草地に

 めりこんだバクは

 がるるぅっと牙を

 むき、血に飢えた

 野犬の様なぎらぎ

 らした目で、飛び

 のいた河賢を追う

 。彼はとことんか

 わしていたが、ふ

 いに皿を落として

 しまった。