好奇心をたたえた 目をむけてくる者 も居るからには、 この事態が見えて いない訳ではない のだから。ひよこ というらしいバク の攻撃を、河賢は シュッと垂直にジ ャンプしてよけ、 かかと落としをく らわせる。草地に めりこんだバクは がるるぅっと牙を むき、血に飢えた 野犬の様なぎらぎ らした目で、飛び のいた河賢を追う 。彼はとことんか わしていたが、ふ いに皿を落として しまった。