かばうように前へ

 立ち、顎を引く。

 「どいてよ、みど

 り川。夢水晶、こ

 れあたしが雪さん

 にあげたやつ!」

 「それは交換市に

 て正当に取引した

 ものです。お返し

 くだされ」

 「雪さんがそんな

 事する訳ない。ど

 きなよ、あたしは

 、そいつ喰わなき

 ゃ気がおさまらな

 いんだ」

 「嫌であります」

 バクは怪物的な牙

 をむいて襲いかか

 ってきた。