花火がドォンと背

 後で咲いた。真っ

 暗なバクの喉。

 「かわけんかわけ

 んかわけん!」

 恐怖にかられて叫

 んだ。シュッ、マ

 ッチをこするよう

 な音を聞いたと思

 ったら、マントに

 包まれて、白ボタ

 ル木の下に居た。

 「危ないとこでし

 た」

 目線をあげると、

 額をぬぐう河賢の

 クチバシが見えた

 。光の粉末が地面

 に注ぐ。彼の皿の

 上には、