「ちょっ……」

 慌てて逃げようと

 したともかの首筋

 で、銀の鎖が千切

 れた。バクは眠り

 水晶を奪って何か

 を確かめるように

 炎にかざし、メラ

 メラと怒りに燃え

 た瞳でふり返る。

 「これ、あたしが

 雪さんにプレゼン

 トしたやつ」

 「……それは」

 交換市でチェンジ

 した物よ。弁解し

 たいけど、彼女の

 怒りに威圧されて

 舌が動かない。