お尻を叩きつける ようにデッキチェ アに座り、少女は 雑に脚を組む。 「あんた最近、死 ぬほど辛い目にあ った?」 「はぁ」 「やっぱね、じゃ あ駄目な訳だ」 ぐびぐびグラスを あおり首を振る。 「あたしね、いい 夢しか喰わないグ ルメなバクなんだ 。あんたおいしそ うな匂いがしたの にさ、残~念」 バクっていうと ……。