「喉が渇きません

 ですか。飲み物で

 もとってきましょ

 う」

 クチバシを隠すよ

 うにサッとマント

 をひるがえし、彼

 は、新たな音楽に

 のって手足を躍ら

 せる洗濯バサミや

 小鬼のむこうに消

 えていった。ぼん

 やりつっ立って残

 像を見送っている

 と、がらがした声

 に呼び掛けられ、

乱暴に背を叩かれた。

 「よぉベラドンナ

 、久しぶりだな」