うしろにひっくり 返りそうになった ともかを抱えるよ うに支えて、河賢 はくくくっと喉を 鳴らせた。 「楽しゅうござり ました」 「あたしも」 頬を上気させ、酔 っぱらったような 陽気さで答える。 日頃の運動不足が たたって、ふくら はぎが痙攣(けい れん)しているが 、つりそうな感覚 に顔をしかめつつ も満足だった。 「あ痛たた」