咳こみそうな程た

 くさん、ともかに

 振りかけた。すっ

 かり粉を吐き出し

 た花は、ベロンと

 舌を出すようにツ

 ルを吐いた。それ

 を使って彼女の髪

 に花を飾りつけ、

 河賢はクチバシに

 笑みをのせる。

「お綺麗ですじゃ」

 幸せそうに背筋を

 伸ばし、潤んだ手

 のひらをさしだし

 てくる。

 「踊ってくださり

 ませんか」

 「お……踊るって

 ?」