うなじを汗が伝い

 、ブラウスにしみ

 こんでいく。

 「ダイナマイトで

 もあれば、ぶっ飛

ばしてやったのに」

 ぽっちり呟いてハ

 ンカチでおでこを

 押さえる。きらー

 んと音が鳴らせそ

 うに金属的な太陽

 の輝きに、ともか

 は目を細める。

  せめて彼を、包

 丁でぶすりとでも

 できたらよかった

 のに。