もしかして、楽し

 んでるの? 鳥肌

 のたった二の腕を

 さすって唾をのみ

 こんだ。百合子は

 ともかが洋二との

 ことを知っている

 と、わかっている

 はずなのだ。部署

 内であけすけに囁

 かれている噂の出

 所がどこかなんて

 、考えなくてもわ

 かることなのだか

 ら。

 「……少しくらい

 会ってみたいな。

 大切な友達を任せ

 るわけだし」