額を押さえたとも

 かを彼は心配そう

 にうかがう。

 「どうかしました

 か」

 気分を害しては悪

 い。ともかは慌て

 て笑顔を作った。

 「よくわかんない

 けどすごいね」

 言うと、彼のつる

 つるした瞳は日を

 受けたように輝き

 始めた。

 「ですじゃろ。そ

 れでな、そのな、

 夜のデートになっ

 てしまうのじゃが

 な、どうですかの

 。参加しませんか

 い」