なまこ越しにテレ ビが透けて見えた 。紙が1枚降って くる。 「本当に内臓はい りませんのですね ? 大変旨いもの ですよ。もしも気 が変わりましたら 、食べたいと三回 唱えてください。 お届けします故」 文字を読んでから 、誰にでもなく首 を振る。 「酒は召し上がら ないとのことです ので、林檎石の果 汁をお付けします 。近くの河原で拾 いました」