洋二が好きなら放

 してやれと、河童

 に言われた気がし

 た。気持ちにふん

 ぎりはつかないが

 、こんな幼稚な嫌

 がらせは、するべ

 きでない。

 「着いた着いた着

 いた」

 テーブルにむかっ

 て唱えると、筆で

 描かれる様にさら

 らさらと大皿が現

 れた。薄くスライ

 スされた縁が緑色

 の刺身が、白い花

 びらのように盛ら

 れている。割り箸

 でひらりとつまむ

 みあげると、