ホームには人が少

 なく、ゆえにめち

ゃめちゃ目立った。

 「あのね……」

 そばまでやって来

 た甲羅つき男に耳

 打ちする。

 「変装くらいした

 らどうなの! み

 んな見てるじゃん

 !」

 「大丈夫大丈夫。

 堂々としている事

 が肝心なんです」

 悪戯っ子の笑みを

 浮かべた彼に、轟

 音と共に滑りこん

 できた電車へひっ

 ぱりこまれた。と

 もか達の車両はが

 らがらにすいてい

 て、数少ない乗客

 は意図的に知らん

 ぷりしてくれる良

 い人達ばかりで助

 かったが、