スーパの園芸コー ナで、安くなって いたからつい買っ てしまった朝顔が 、瑞々しい花弁を 開く今日このごろ。 麦わら帽子を押 さえつけ、太陽を にらむ。 「あつい」 糸屑のような思考 が、ばらばらと波 間を漂う。絵の具 をぶちまけたよう な色彩の、ヨット やゴムボートが浮 かぶ、熱気で歪ん だ水平線を眺めて いると、パシャパ シャ背中に飛沫が かかった。