「なにこれ」 声が震えた。 「結婚式の招待状 。ゆりこさんと俺 の」 何でここで百合子 が出てくるのだ。 百合子は仲の良い 同僚だ。今朝も笑 顔で挨拶をかわし た。久しぶりに彼 氏とデートなの。 そう言って浮かれ たともかの背中を ぽんと叩き、明る く送り出してくれ た。洋二のことは 紹介してあったし 、お互い知らずに 付き合うなんてこ とはあり得ない。