水晶とは思えなか

 った。何か別の鉱

 物のようだ。ブリ

 リアントカットの

 ジルコンを思わせ

 る、ギラギラした

 輝き方をしている

 。夢の水晶漬けだ

 なんてちょっとロ

 マンチックだ。

 「綺麗だろ? ど

 うだい」

 ひんやりと、肌に

 しみこんでくる様

 な手触りを楽しみ

 ながら、ともかは

 口を開いた。

 「よかったらとり

 かえてください」