「眠り水晶の首飾 りで、どう?」 トゲのような輝き を放つ、透明な石 のついたペンダン トを袖から出して 、彼女は上目づか いにこっちを見た。 「眠り水晶?」 「何かの夢の水晶 漬けなんだと。バ クがくれたんだけ ど興味なくってね」 「へぇ……」 長めの鎖がついた 涙型の石を受け取 って光にかざして みる。角という角 で虹の欠片が煌め き、ちりちりと目 に刺さる。