「うぅむ……何と 交換ですかい」 「生首の首飾り」 「ないですじゃ」 欠けた皿から桜の 花を散らして、項 垂れる。 「そうかい」 むぅっと口を閉じ て、鬼はゆっさゆ っさ去っていった 。ともかは、ため にためた息を吐き 出して肩をなでお ろした。鬼が出て くるなんて。ドキ ドキしている心臓 をなだめる。河童 に連れられていく 市だから、普通の ものじゃないこと は覚悟してたけど ……。