「友達」 彼は犯人を追いつ める探偵がごとく 、自信に満ちた嫌 な笑みを口元に広 げた。 「俺に電話しよう とか思わなかった んだ」 「思わなかった訳 じゃないけど」 「だってしなかっ たじゃん」 冷たく微笑んだま ま、彼は瞳に寂し げな光を浮かべた 。 「前から思ってた んだけどおまえに とって俺って、そ の程度なんだよね」