ともかは眉間に

 しわを寄せる。

 「やられちゃった

 ねぇ」

 「それにしてもク

 リスマスだよ」

 「暮れは出費が多

 くてさ、正直行き

 たくないよね」

 言いたい放題の彼

 女らに、表情をき

 つくしていたユキ

 ちゃんが、眉を開

 いた。

 「じゃあ行かない

 んですね? あた

 しも絶対行きませ

 ん。あたし、田村

 先輩が悪いなんて

 一切思いません。

 腹が立つけど、大

 人だから、嫌がら

 せとかはしないけ

 ど……絶対許せま

 せん」