田辺さんは苦笑い して、ともかの肩 に手を置いた。 「それはさぁ、あ んたも悪いんじゃ ない」 「え」 ともかは眉根を寄 せる。 あたしも悪い? 「そうだねぇ。男 なんてただでさえ 信用ならないのに」 堀田さんは肩を すくめる。 「一年も連絡とら なかったら、自然 消滅って感じよね ぇ。別れを切りだ されただけマシじ ゃない?」