「えぇ!莉子ママ結婚するの!?」
「そう見たいよ?」
「そうみたいよってあんたねぇ、他人事みたいにぃ」


他人事って


あたしだってちゃんと考えてるよ


だってさ、もしもあの男がママのことを裏切ったりしたら?


でも、ママには幸せになってもらいたい


今のあたしは、ママたちのことに首を突っ込まないほうがいいのかもしれない


今日ママたちは、婚姻届を出しに行ったんだっけ?


本当にあの男で大丈夫なんだろうか


なんだか、すごく嫌な胸騒ぎがする


「.....気のせいよね」
「えっ?なにか言った?」


姫依がキョトンとした顔で、あたしを見た


大丈夫だよね


うん。大丈夫


あたしが口出しすることなんて一つもないよね


「姫依?どうしたの」
「姫依、一目惚れしちゃったかも」


姫依の目がハートになってる


なんだか、少女マンガ見たい