「・・・子、莉子?莉子起きて」


何度も名前を呼ばれてあたしは目を覚ました


「あっママ。お帰りなさい」
「ずっとママを待っててくれたの?」


ママが優しい微笑みを見せながら、あたしに訪ねてきた


「うん」
「起きてそうそう悪いんだけど、莉子着替えてきてくれない?」
「へっ!?なんで?」
「ママの彼氏紹介しようと思って」


あっ、今日来てるんだ


じゃ―早く着替えなきゃ


「待ってて」


速効部屋へ行って、着替えてママの隣に座った


「こちら、今ママと付き合ってる健史朗さん」
「はじめまして、健史朗です」


ママの付き合ってる男の人をじっと見ていた


「莉子っ!なんか言って」
「う、うん。小宮山莉子です」


名前だけ言って、また黙り込んだ


「ごめんなさいね健史朗さん、莉子まだ緊張してるみたいなの」


ママがうまくフォローしてくれたから、場はまるく納まった


「莉子、ママねまだ言ってないことがあるの」
「――――え?」