健太君の家は、おばあちゃんがいるんだ


「でも、夜は俺の仕事だけどな」


夜・・・夜泣きとか?


あたしまだそれ経験してないんだけど、


「夜泣きってそんなに大変なの?」
「大変ってもんじゃねーよ、泣きやまねーし、なんで泣いてんのかわかんねぇしさ」


そっかぁ、分かんないんだ


「夜になると怖いんじゃないの?暗くなるし」
「あー、そうかも、今度からやってみるよ、サンキュー莉子」


健太君にほめられると嬉しい


「今日優莉初めてうちに来たの」
「そうなのか!健斗なんて、3日前ぐらいにうちにきたぞ?」
「えっ!早くない?」
「だよな!本当に大丈夫なのかよって感じだったし」


こんなことであたしたちは、赤ちゃんの話で盛り上がった


「だよね!めっちゃ難しいんだよね!」


盛り上がりすぎて、周りが見えなくなっていた時


「ちょっと!姫依達の存在忘れないで!」
「あ・・・あはは、ごめんなさい」
「わりぃわりぃ」
「健太と莉子ちゃん、めっちゃ相性よさそうだな」


愛斗くんの言葉に目が点になった


「いや、あたしたち一つの共通点があるだけなんだけどね?ちょっと愛斗くん勘違いしてる?」

「え?姫依、莉子と健斗君付き合ってるもんだと思ってた。ねっ?愛ちゃん」


姫依が、愛斗くんと顔を見合せて笑った