嫌みったらしく、さっきのおばさんたちに言って、あたしは笑顔で電車を降りた


ふふっ、あたし強くなれる気がする!


優莉のためなら、あんな子とどおってことない


「優莉、ちょっとお散歩してかえろっか」


優莉に微笑むと、優莉は微笑み返してくれる


嬉しい顔して、『きゃっきゃっ』と言う


抱っこしながら、お散歩してると子供たちが集まってくる


「わぁ、可愛い、これお姉ちゃんの子供?」
「ん?そうよ。優莉っていうの、可愛いでしょ?」
「可愛い~」


子供たちがいっぱい集まってきてビックリしちゃったのか、優莉は泣きだしてしまった


「あー、優莉泣かないの!よしよし~」
「優莉ちゃんないちゃったぁ。ごめんね」


子供たちは、優莉の頭をなでた


「バイバイお姉ちゃん!」


最後に手を振って自分のお母さんの所へ戻っていった


お母さん、まだ若い人もいっぱいいる


あたしはお母さんたちに礼をしてからまた歩き出した


優莉の顔は、涙でべちゃべちゃになっていた


ハンカチで、顔を拭くと気持ちよさそうに笑った


そのあと、そのハンカチを絶対に離さなかった