「ふぇ・・・おぎゃ―――っ」


優莉がいきなり泣き出した


「おわっ!優莉どうしたの!?お腹すいちゃった?」


優莉をあやしてると、周りからは迷惑そうな顔をされた


「どしたの~?」


優莉を揺らしてみたり、


優莉を抱っこしてみたり、


席を立ってみたり、背中をポンポンとしてみたり


色んなことをやってみたけど、優莉は泣きやんでくれない


次何駅?


降りなきゃ、迷惑してる人たちがいっぱいいる


「あんな若いくせに子供産んで、赤ちゃんがかわいそうよね」
「若いから常識知らないのよ。母親のくせにあんな格好して」


・・・いろいろな言葉が降ってくる


やばい・・・本気でこれはやばいかも


「優莉・・・泣きやんで?」


優莉を見つめると、優莉はあっという間に泣きやんだ


・・・あれ?泣きやんでくれた


「優莉、偉いえらい」


優莉を抱っこして、またあんなことがおこったら嫌だから電車を降りた


ッとその前に


「あの、若いからって子供を愛する気持ちはあなたたちと同じです。それじゃ」