「やー莉子かっこいい!莉子が男だったらあたし惚れてるわ」
「本当本当、見た目もクールビューティーだし!」


周りからはこ―言われる


「えぇ~、あたし女に興味ないんだけどぉ」


そ―言っていつもあたしは笑っていた


このころはいつも笑っていたなぁ


まー今でも笑ってるんだけどね


「姫依は、もう莉子に惚れてるよ!莉子が女の子ぽかったらなんか変な感じしちゃう」


姫依が舌を出して笑った


「も~、あたしだって女の子の時ぐらいあるんだからね!」
「莉子が女の子っぽいなんて、姫依想像できない~」


姫依はいつもこんなことばかり言ってあたしを笑わせてきたね


「姫依、あんた今回のテスト大丈夫なの?」
「へっ?テストっていつ?」
「・・・姫依、テストの日ぐらい覚えておきなさいよ。木金でしょ!?」


姫依は、大きな声を出してあたしにしがみついてきた


「莉子~・・どうしよう」
「姫依ごめん。あたし今度から学校来ない日多くなるかも。優莉育てなきゃいけないの。もう、勉強見てあげられない・・・ごめんね」


姫依は涙目になってあたしの服を掴んできた


「やだぁ、姫依莉子いない生活過ごせない!莉子姫依のそばに居てよぉ」
「ごめんね姫依」


ついに姫依は泣きだしてしまった


「ごめんね姫依」


「お前ら――――っ!授業始めるぞぉ」