「上手にかけたね!うまいうまい」


優莉の頭を撫でてあげると優莉は嬉しそうに、照れたように笑った


「俺も書いたぞ!」

「これ...いぬ?」
「違うよ!怪獣だよ!」


こっこれが...怪獣?!


怪獣に見えなくて、吹き出してしまった


健斗君は泣きそうな顔をしながら真っ赤に怒っていた


だって、見えない...


犬に見えてしょうがない


「ふっふふふ」

「りぃ~?どうしたの?」


優莉はあたしを不思議そうに見てきた


みんなに言っちゃおうかな


言っちゃおう言っちゃおう!


「2人とも聞いて?」

「りぃのね、お腹の中に赤ちゃんがいるの」


お腹をさすりながら優莉達に話した


優莉は、あたしのほうへ近づいてきてお腹に手を当ててきた


健斗君は躊躇しながらもお腹を触ってきた


「優莉達、お姉ちゃんとお兄ちゃんになるの?」

「そうよ、優莉はお姉さん、健斗君はお兄さんになるのよ」


あたしが話すと、優莉達は嬉しそうにはしゃぎだした


よかった、受け入れてくれた


優莉も健斗君も嬉しそう


「優莉も健斗も、今度からは進んでお手伝いするよ―に!」

「は~い」


こうして、あたしの妊婦生活が始まった