「健太――――健斗く――ん!ご飯だよぉ」


健太達に走って近づいていくとなぜか健太に怒られた


「妊娠してるんだから!走っちゃだめ!」

「はい...すみません」


健太は怖い顔をしてあたしを見ていて、健斗君はそんなあたし達をキョトンとした顔で見ていた


「さっ家に入ろうか」

「うん!俺先は行ってる」


健斗君が走って家の中に入って行った


健太はあたしの手を握って、あたしを引っ張って行った


安心するこの感覚


子供がもう一人増える


なんて幸せなことなんだろう


しかもそれが、大好きな人の子供だったら


お母さんもあたしを産んだ時こんな感じだったのかな


お母さん、あたしお母さんになるんだよ


お母さんみたいに立派に育てて見せるからね


子供3人で来ちゃったよ


お母さんみたいなお母さんになって、あたしは不良だったから、優莉や健斗君や生まれてくる赤ちゃんは、絶対不良にさせないよ


ごめんね、不良な娘で


今ならお母さんの気持ちわかるよ


娘や息子があたしみたいな不良だなんてやだよね


あたしは嫌だと感じたから、だから優莉達を立派に育てて見せるって思ったんだ


最後まで迷惑かけっぱなしでごめんなさい


天国から、安産を祈っていてね


あたしは心の中で空に向かって叫んだ


お母さんに届くように.......