「ただいまぁ~」


家に着くと優莉が走りながら近づいてきた


「りぃお帰り!きぃちゃん着てるよ」


姫依が来てる?


姫依なにかあったのかな?


優莉と手をつないでリビングへ行くと姫依がテレビを見ながら何やら考え込んでいた


「姫依どうしたの!?」


姫依を一瞬見てあたしは停止してから大きな声を出した


「....莉子お帰り」


明らかに元気のない声であたしを見て悲しく笑った


荷物をその場に置いてあたしは優莉から手を離して姫依に近づいた


キッチンでは何も言わずにこっちを見てる健太と健斗君


「どういうことなの?」


姫依の顔をまじまじと見ながらあたしは姫依に訪ねた


「姫依やっぱり男運ないのかもしれない」


姫依が今にも泣きそうな顔をしてこっちに顔を向けた


「彼、半年前ぐらいから姫依に暴力振るうようになったの。仕事以外の日は家から1歩も出させてもらえなくて....」


姫依は悔しそうに悲しそうに涙を流した


何も言えなくてただ抱きしめてあげることしかできなくて、あたしは悔し涙を流した


「姫依、辛かったね。ごめんね築いてげられなくて」
「うわぁぁぁぁぁん莉子ぉぉぉぉぉぉぉぉ」


姫依は狂ったように声を出して泣きだした


そんな姫依をただ抱きしめていた


何時間こうしていただろうか


時間を確認すれば夜の9時を回っていた