情けない、何があっても優莉を置いてくことだけはしたくなかったのに


自分のことだけで精一杯で、優莉を置いてきてしまった


あたし分かるから、ママがあたしを一度置いていったことがあった日


とても不安で、とっても悲しくて、泣くことしかできなかった


あたし最低だ、自分がされたことを自分の妹にもするなんて


自分が情けなくて、また涙があふれ出した


そんなあたしを見かねた姫依が優莉をあたしのほうへ呼んだ


「りぃ?なんで泣いてるのぉ?」


優莉があたしの顔をのぞいてきた


「ゆ....り、ごめんね、ごめんね優莉」


優莉を抱きしめて泣くことしかできなかった


「優莉、全然怒ってないからなきやんでぇ?」


優莉はそ―言ってあたしをギュ――っと抱きしめた


「莉子?優莉ちゃんもこ―言ってるし、あんたが泣いてどうするの?」


....優莉も姫依も大人だね


そうだよね、あたし優莉の母親代わりなんだもん


こんなことで落ち込んでたら、母親失格だよね


「うんっ‼もう大丈夫、あ...優莉保育園行かなきゃ」


急いでしたくて、優莉と一緒に笑顔で家を出た