保育園へ行くと、健斗君が健太君に近寄って抱きついた


「うわぁ、大きくなったねぇ」
「兄!僕今日、今日ね折紙したんだぜ!」


健斗君が嬉しそうに、健太君に話しかけてる


それを隣で見ていて、やっぱり優莉とは違うなって思った


「健斗!今日は、今から優莉ちゃん迎えに行くぞ!」
「えっ!本当?やった~、優と遊べるぅ」


健斗君はまだ子供だから、しゃべり方が女の子と変わらない


でも、ちゃんと顔は男の子になってきてる


こりゃ、健太君みたいにかっこよくなるな


あたしは一人でうなずいていた


「あっ、りぃだ!」
「おぉ、健斗君までりぃって呼ぶのね!」


健斗君のほっぺたを突っついて笑ったら


健斗君はニッカーと笑ってあたしの手を握ってきた


「りぃ、にいの彼女ぉ?」


....えっ?今何て?


健斗君の言葉に一度耳を疑ってしまった


彼女って言った?


「何でそう思うの?」
「だって、一緒に指輪してる」


あたしの左手にはめてある、指輪と健太君の手にはめてある指輪を同時にさした


「健斗お前築くの早いな」


健太君が健斗君の頭を突っついた


「やめろよっ!....早く、優迎えに行こうよ!」


3人で手をつないで優莉を迎えに行った