「いらないよっ!これだけで十分だよ....」


健太君があたしを見て驚いた


「いや、もっといいもん贈らせて?」


ねぇ?それってさ、プロポーズ?


健太君の念に負けてあたしはコクントうなずいた


「よっし!」


そ―言って嬉しそうに笑う健太君を横目で見てあたしも微笑んだ


下に視線を向けて、つないでる手についている2つのリングをずっと見ていた


幸せってこういうことを言うんだなって思った


あたしの幸せは、自分で作らなきゃ幸せって言えないんだって思った


「ねぇ、健太君の誕生日っていつ?」
「おれ?俺の誕生日は、8月だよ8月5日」


8月5日


まだ間に合う、その日に何送ろうかな


「誕生日会しない?健太君!」


健太君の顔を見てにっこり笑った


「誕生日会なんて開かれるのいつぶりかなぁ」
「約束ねっ‼」
「じゃぁさ、わがまま言ってもいい?」


わがまま?健太君がわがまま言うの初めてだよね


嬉しくなってコクントうなずいた


「誕生日は2人で祝いたいな!」


2人で.....そっか!


「いいよっ‼‼」


2人笑顔で、優莉と健太君を迎えに行った