「....っ....っ!!」


つめた...本当に誰なの!?


「目あけていいよ」


飛んできたのは、健太君の声だった


目を閉じられていた手が離れて、あたしはさっき感じたひんやりとした招待を見るために手を見た


「.....これって」


あたしの左手の薬指には、シルバーリングがはめられていた


これ、ずっと探してたの?


あたしのために探してくれたの?


すぐに健太君の手を見た


健太君の手にも、はめられていた


健太君の手を握ってあたしの前に出した


「おそろいだぁ....」


一人で感動してると、健太君があたしの手を握った


「さっ、健斗と優莉ちゃん迎えに行こう」


健太君がむきをかえて出口へ向かった


「あのっ、お金払わなきゃ」
「もう払ったから大丈夫だよ」


やっぱり、行動早い...


「お金...」
「いらねーよ!大人になったらもっといいもんプレゼントするから今は我慢してな」


その言葉にあたしは頭を振った